3月も後半に入り、桜の季節も間近になってきました。長く更新出来ませんでしたが、これからもご愛顧をよろしくお願いいたします。
今回ですが、チェンソーの安全装置を取り上げてみました。下図を参照してください。当社で扱っているスチールチェンソーを例にとります。
10個の部番が書かれていますが、これが主な安全装置です。一つずつ説明をしていきますね。
- ヒーティングハンドル
内蔵のジェネレーターの電力でエレメントを発熱させ、気温が低いときに作業者の手を温めます。 - スロットルトリガー インターロック
これを押さえ込んだ状態でなければ、スロットルレバーを引くことができません。急にチェンが回りだす危険を防止します。 - マスターコントロールレバー
リアハンドルを握ったまま、親指一本で操作ができます。エンジン停止の際に、リアハンドルを握っている右手を離さずに、スイッチOFFの操作ができ、安全性を高めます。 - フロントハンドガード
枝などが手に当たらないようにするためのプロテクターですが、同時にブレーキ作動に欠かせない部品です。 - プロガードリンク(ソーチェンの構成部品)
ソーチェンの構成部品で、カッターが材に食い込む衝撃を減少し、キックバックを大幅に低減します。 - リア ハンドガード
チェン切断の際、端の部分から右手を守ります。 - 防振システム,br>作業者が握るハンドルへのエンジン側で発生する振動伝達を少なくするための緩衝装置です。
- チェンブレーキ
キックバック発生時に危険を防止するための装置として開発され、慣性力でブレーキが作動し、チェンが停止します。 - チェンキャッチャー
チェンが外れたり、切断した場合は、チェンキャッチャーが衝撃を最小限にします。 - ガイドバーカバー
いわずと知れた、刃のカバーです。
チェンソーは危険に思われがちですが、数々の工夫がされ、安全に細やかな気配りがされていることが分かります。
チェンソーの安全装置